3月の歯のおはなしは
歯の外傷と救急処置」です。
 
 
 

歯の外傷には様々なものがあります。また、外傷後の応急処置によって、その後の歯の状態が変わってくることがあります。

 

◆歯の外傷にはどんなものがある?
 

人と衝突した、転んだ、殴打された、交通事故にあった、スポーツでぶつかったなどにより歯に強い力が加わると歯とその周囲の歯周組織に様々な影響があります。
状態により、脱臼、破折、歯の埋入、歯の神経の損傷、歯を支える歯槽骨の骨折など程度は様々です。

1)脱臼
歯の根と歯槽骨の間にある歯根膜が大きな力で損傷し、歯の根が歯槽骨から離れた状態が脱臼です。
歯の根と歯槽骨が完全に離れた完全脱臼から、歯根膜が一部断裂し、少し動くだけの不完全脱臼の状態まであります。

2)破折(はせつ)
歯の様々な部位が折れてしまった状態のことです。
目で見て確認できる歯冠破折から]線による診断が必要な歯の内部で歯の根が折れてしまう歯根破折があります。

3)骨折・埋入
力がかかる方向により、歯が骨の中にめり込むのが埋入です。またあまりにも大きな力がかかると歯槽骨や顔面の骨が折れることがあります。
歯自体にも脱落や破折、不完全脱臼などがおこり、痛みによる発音障害や、咀嚼障害が起こることもあります。
歯の外傷としてはかなり重症のものですので、出来るだけ早く来院するようにしてください。


 

◆救急処置で予後の良し悪しが違う
 

歯の外傷は直後の対応により大きく左右されます。応急処置は大切なのでとにかくすぐに歯科医院に行って受診してください。

■外傷直後
・まず、傷口の汚れの除去と止血をします。出血があるときは傷口の汚れを洗い流し、清潔なガーゼで圧迫止血をします。
・出血が続く場合は、縫合や傷の中の異物を除去します。歯がどこかに落ちていないか、歯の数、かみ合わせ、あごの状態をチェックします。
・骨折の場合は出来るだけ早く処置するようにしてください。

応急処置後、出来るだけ早く歯科医院で受診するようにしてください。

■翌日のチェック
直り具合の確認のために翌日も来院するようにしてください。
痛みが強い場合は、再処置を行います。骨折がない場合は痛みは翌日にはだいぶ収まっています。

■一週間後
傷の状態を確認します。この時期には通常は生活に差し障るような痛みはなくなっているはずです。
傷の直りが遅く、1週間たっても痛みが続く場合は、感染や初診時に発見できなかった破損や骨折がある場合があります。

■1ヵ月後
1ヶ月たつと痛みはないはずです。ここ時期まで傷が治らない場合、破折片の残存とその影響による感染が考えられます。
歯の動揺が治まらない、変色、失活などが見られる場合は、歯科医院に受診するようにしてください。


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