4月の歯のおはなしは
外傷による歯の変色とホワイトニング」です。
 
 
 

歯の外傷には様々なものがあります。また、外傷後の応急処置によって、その後の歯の状態が変わってくることがあります。

 

◆外傷による歯の変色のメカニズム
 

歯の打撲などにより、数日あるいは数ヶ月たってから歯の色が黒ずむことがあります。
外傷により歯が変色するのは、外力によって歯が大きく動き、不安定な脱臼状態となり、歯髄内での内出血と歯の根で欠陥と神経がちぎれるのが原因です。
外傷直後は歯髄内出欠が透過しピンク色に見えることもあります。
外傷から数日間の変色は、歯髄内の出血が原因です。歯髄内の出血でなく、血液が循環しなくなって歯髄が壊死し、時間がたってから変色する場合もあります。
いずれの場合も早めに受診するように心がけてください。
 

◆変色した歯を白くするには
 

外傷により変色した歯を白くする方法はいくつかあります。

1)クラウンによる処置
歯に大きな欠損がある場合はクラウンで処置します。
クラウンは歯の神経があった部分に金属製の土台(コア)をつくり、その上をセラミック製の歯を作り装着する方法です。セラミッククラウンを使用することで、治療箇所が目立たず、白い歯を作ることが出来ます。

2)漂白法
歯に大きな欠損やう蝕が無く、外観に問題ない場合、ホワイトニングによって歯を白くすることが出来ます。
神経のない歯の漂白には、歯の内部から漂白剤を作用させるウォーキングブリーチ法を行います。


◆歯のホワイトニング最前線
 

昨今の歯のホワイトニングブームも手伝って、様々なホワイトニングの方法が開発されています。

1)オフィスブリーチ+光照射
過酸化水素を含むオフィスブリーチ剤を変色歯に注入、もしくは唇側に塗布し、光照射する方法です。
神経の無い変色歯を白くする方法としても取り入れられています。

2)ホームブリーチ+光照射
過酸化尿素ゲルを唇側と髄腔内に注入し、光照射する方法です。
漂白当日に歯の変色を改善することが出来ます。
神経の無い歯の場合、この方法にウォーキングブリーチ法を組み合わせることで、迅速に歯の白さを取り戻すことが出来ます。

3)ホームブリーチ剤+トレー
ホームブリーチ用の過酸化尿素ゲルを髄腔内に注入し、その上からトレーを装着して変色した歯を漂白するものです。
効果が速く出ますが、手間がかかるのが難点です。


ブリーチング前

ブリーチング前

ブリーチング後

ブリーチング後


   
歯をぶつけるような怪我をした場合は、迅速な処置が大切です。
外傷により歯が抜けてしまっても、再植でくっつく可能性もあります。
また、外傷後の歯の変色は、外傷発生時の診断とその後の処置によって経過が大きく変わります。
歯の神経の壊死によって変色した場合でも、残っている部分が多いときには、削らずにホワイトニングによる処置で変色を回復することができる場合があります。
怪我で歯の色が変わってしまった場合、早めにご来院ください。

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